この数年間、自分を責め続けてきた。
嫁さんの病気にもっと早く気付ければ完治できたんじゃないか、違う医療機関を選んでいればよかったんじゃないか、高額な治療をしておけばよかったんじゃないか、辛い治療中にちゃんとサポートできたのか、自分がしっかりしていればもっと生きられたんじゃないか、自分と結婚していなければ病気にならずにどこかで今も幸せに暮らしてるんじゃないか…。
答えはない。だから、何千回・何万回も自分を責めることで、嫁さんへの罪滅ぼしをしようとしたのかも。
嫁さんのところに行くことだけを考えてきた。子供たちを立派な大人にする義務を終えたら、嫁さんと天国で一緒になろうと思っていた。天国があるかどうかは分からないけど。
でも、もう自分を責めるのをやめた。俺は生きているし、これからも生きていかなければならない。
とにかく前を向いて。